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分かってみれば如何ということはない

生活の雑記帳。主に地元の飲食店来店記録や購入文具やガジェットの雑感など。題名は齋藤孝先生の「座右の諭吉」で知った好きな言葉から。

畑村式「わかる」技術

畑村 洋太郎
講談社
発売日:2005-10-19
「失敗学のすすめ」で有名な畑村先生の本なので手にとりました。
内容は久しぶりの★5。分かることの仕組みについて実に分かりやすい文章で説明されております。
特に①要素を構造化すること②自分のテンプレートと合わせること③自身で納得することが
強く残りました。装置やソフトウェアの仕様書など読む機会が多いので、ここら辺を気にしながら
分かる技術を深めていきたいなと。

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●分かる技術
・事象は要素が絡み合う形で構造をつくりだしている
・分かることとは以下3つ
 ①要素の一致=頭の中にある「りんごはこういうものだ」という要素テンプレートと一致してわかる
 ②構造の一致=頭の中にある「ジャングルジムはこういうものだ」という構造テンプレートと一致してわかる
 ③新たなテンプレートの構築=初めてみる事象に対し、自分が持っているテンプレートから新しいテンプレートを構築してわかる
・体感が重要。自分の体を動かして納得したときほどきちんと理解できる。
 さらに数字の裏づけがあると一層本人の頭の中にインプットされる
 ☆以前、目を瞑って外出して他人のサポートの重要性を示す教育があったがこれにあてはまる

●分かることの重要性
・現代はこうすればよいというはっきりした答えが見つからない時代
 →現代社会は事象を観察して何が問題なのか決める課題設定が求められる。
・たくさん経験をつんでも論理性を考えないと判断が狂う。
・直観とは飛躍思考。
 過去にさんざん考えて答え合わせをして経験しているため結論を飛躍して考えることができる

●分かることの阻害要因
・数学は嫌いだからという理由で文系に進む人がたくさんいる。
 →数学が嫌いなのはいきなり本質の部分「これが微分です」といわれても、
  生活と全く縁の無い別の世界のものとしてしか見られないため。
・人は納得できないことがあると、そこから先のことが考えられなくなる
・狭い世界での真実にすぎないものは、どんな分野でも当てはまると考えるのは危険
・人は起こってほしくないことは考えない、思いたい話は簡単に信じる性質がある
 →詐欺師は相手が気にしているものを見極め、形式論理を使いながら相手を騙していく
・勘は根拠が意識されていない。刺激をうけて思い浮かんだもの。
 ☆でも勘のするどい人はヒーロー、論理性のある理屈屋は悪役のイメージなのは少年漫画弊害かも?
・受験を丸暗記で合格しても、それを応用できなくなって社会で苦労する。
 すでにある道ばかり歩いてきた人は誰かがあるいた道の上でしかものが考えられない
・マニュアルをおしえてから実物に当たらせるのは悪い教え方。
 本人が勉強したくなる情況に追い込まれて、自分から勉強したいと強く思うことが必要

●話の小ネタ
・百人一首やいろはかるたなど先人たちが積み重ねてきた文化の強み。
・4つの数字で10を作るのは楽しく遊んでいるうちに、数の性質が理解できるようになる
・カラスは4個以上の数は異変に気づかない(卵がなくなっても気づかない)
・面白い話をする人は話を通じて聞き手のテンプレートを豊かなものにしてゆける人
・絵をかくとき心がけるのは「伝えたい内容をどうやって強調するか」である
 ☆プレゼンにも応用できる。
・分かるためのメモは使える形にすることが重要。
 →使える形になっていないから失敗事例集はあまり使われない。
・普段からものごとをよく観察することが重要。
 対象の特徴に注目し、メリットやデメリットを整理しながら見る習慣があるため。

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[ 2012/03/03 11:49 ] | TB(0) | CM(0)
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